犬の祖先はオオカミだと言われています。
私たちヒトと一緒に生活するようになり、肉食から雑食へ変化していったと言われています。
でも、わんちゃんにとって野菜は必要なのでしょうか。
きちんと消化できているのか、不安な方もいるかもしれません。
この記事では、わんちゃんが野菜を摂るメリットやおすすめの夏野菜を紹介しています。
野菜を食べるメリット
野菜にはビタミンやミネラルが多く含まれています。
ビタミンには、体の代謝をよくしてくれる期待ができ、わんちゃんの健康を保つためにも必要です。
体の機能を維持してくれるミネラルも、とっても大切な栄養素です。
わんちゃんはミネラルを体内で生成することができないので、食べ物からバランスよく摂取できるようにしましょう。
また、夏は熱中症になる危険があります。
夏野菜には、水分やカリウムを含んだものが多いので、水分補給や夏バテ防止になるためおすすめです。
犬が食べられる夏野菜4選
きゅうり
きゅうりは、体を冷やしてくれる夏野菜で、95%以上が水分です。
夏バテ気味のときや、あまりお水を飲んでくれないときの水分補給におすすめです。
与えすぎると下痢などお腹の調子を崩すこともあるので、様子を見ながら、量には注意しましょう。
また、体内でビタミンAに変換されるβカロテンも含まれています。
ビタミンAは、皮膚や粘膜、目の健康をサポートしてくれる期待ができ、抗酸化作用も持っている栄養素です。
骨を強くしてくれるビタミンKも含まれています。
トマト
トマトの赤色のもとであるリコピンは、強い抗酸化作用を持っています。
老化防止が期待でき、わんちゃんの健康を維持するために役立つ栄養素です。
また、ミネラルのひとつであるカリウムも含まれています。
カリウムは利尿作用を持ち、血圧を調整してくれる機能がありますが、腎臓病などでカリウムを制限しているわんちゃんは注意です。
さらに注意点として、熟していないトマトには、わんちゃんに有害な「トマチン」が含まれています。
中毒症状を起こしてしまうので、与えるトマトはしっかり熟したものにしましょう。
オクラ
オクラのねばねば成分であるペクチンは、食物繊維のひとつです。
整腸作用によって腸を整えてくれる効果があるので、下痢や便秘の改善が期待できます。
また、きゅうりとトマトで紹介したβカロテンとカリウムも豊富に含まれています。
オクラも90%ほどが水分なので、夏の水分補給におすすめです。
かぼちゃ
かぼちゃはビタミンEが豊富です。
強い抗酸化作用を持つビタミンで、皮膚や被毛の健康を維持し、若さを保つサポートをしてくれます。
また、ビタミンB群も豊富です。
脳や心臓、肝臓などの臓器が正常な働きを維持してくれるようサポートする働きや、エネルギーを生成するなど、健康に関わるとても大切な栄養素です。
にんじんと同じく、かぼちゃも緑黄色野菜の色素成分であるβカロテンも多く含んでいます。
野菜を与えるときの注意点
与えてはいけない野菜がある
わんちゃんにとって、有害な成分を含んだ野菜もたくさんあります。
嘔吐や下痢、貧血などの中毒症状を起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。
まずは、わんちゃんに危険がないか野菜かどうかを確認してからあげるようにしましょう。
アレルギーが出ることもある
わんちゃんによっては、アレルギー反応を起こす野菜もあります。
初めて野菜を与えるときは、少量だけにして様子を見てあげましょう。
急な体調不良に備えて、かかりつけ動物病院の営業時間も確認しておくことをおすすめします。
気になる方は、アレルギー検査を受けさせてから与えてもいいかもしれません。
与え方に注意する
食べ方によっては、わんちゃんの健康を維持してくれる野菜ですが、基本的にわんちゃんの体は、野菜を消化しにくい作りになっています。
大量に与えると、消化不良で下痢になったり嘔吐することもあります。
あくまでメインはドッグフードで、野菜はドッグフードのトッピングやおやつ代わりとして、与えすぎないようにしましょう。
また、野菜を与える際は、茹でたり、細かく刻んで、消化しやすいように調理してから与えましょう。
犬が食べられる夏野菜まとめ
犬が食べられる夏野菜4選
きゅうり
トマト
オクラ
かぼちゃ
持病などがなく、健康なわんちゃんであれば、総合栄養食+お水だけで健康を維持できます。
でも、私は「今日はなにを食べようかな」「あれが食べたいなぁ」と楽しく考え、好きなもの食べることができます。
わんちゃんの楽しみのひとつである食事。
毎日ずっと同じごはんだと、楽しくないんじゃないかなと思います。
健康や好みによって、おやつや野菜をバランスよくあげて、わんちゃんにとって楽しいごはん時間になればいいなと思います。